音楽CDを高音質で取り込む


iTunes や Windows Media Player を使って、CDの音楽をPCに取り込んでいる人も多いと思います。しかし、標準設定のままでは、取り込んだ音楽の音質はあまり良いとは言えません。ここでは、CDの音楽を高音質で取り込む方法を紹介します。


高音質で取り込める設定に変える

CDの音楽をPCに取り込む場合、通常はオーディオ圧縮技術が用いられます。CDに記録されたデータのままでは、曲のデータサイズが大きすぎるため、人間の耳で聴き取れないか、聴き取りづらい周波数の音をカットすることで、データサイズを小さくするというものです。この際、ビットレートというものを指定できますが、この値が低いほど、カットする周波数の上限も下がり、音質も落ちることになります。

iTunesではAAC(ビットレート 128kbps)、Windows Media Playerでは、Windows Media オーディオ(ビットレート 128kbps)が標準設定となっており、この設定では、周波数が約18kHz以上の音がカットされます。通常、人間の聴覚では、周波数18kHzまでの音しか聴こえず、年齢と共にその上限も低下するため、この設定でも十分と思えますが、曲によっては、カットする周波数が17.5kHzを下回ることがあることと、単純に一定以上の周波数をカットしているだけでなく、カットした音に対する調整も行われており、これが聴覚の上限となる周波数付近で行われると、不自然な感じになることがあります。

そのため、高音質で取り込むには、iTunes も Windows Media Player も標準設定ではなく、以下の設定を推奨します。

iTunes

Windows Media Player

また、聴覚で聴き取れなくても、触角を通じて音波が音として認識されるため、音場が重要となるクラシックやジャズなどを、特に高級オーディオ環境で聴くのであれば、音質がまったく劣化しない Appleロスレス や Windows Media オーディオ ロスレス などの可逆圧縮方式で取り込んだ方がよいでしょう。ただし、最高音質で取り込めるものの、データサイズがかなり大きくなることと、ポータブル機器で再生できないことがあることに注意してください。

PCオーディオ環境の構築

音楽を高音質で取り込んでも、スピーカーなどの機器が良くなければ意味がありません。以下リンクのページでは、PCオーディオ環境の構築について解説しています。

上級者は LAME でエンコード

ここから先は、ソフトウェアの設定などが難しいため、上級者向けの情報となります。

AACやWMAでも、ビットレートが高ければかなりの高音質になるものの、やはり互換性の高いMP3で保存しておきたい人も多いでしょう。iTunes や Windows Media Player でも、MP3でエンコードすることはできますが、LAME というMP3エンコーダを使うことで、同じビットレートでもより高音質のMP3データを作成することができます。同形式、同ビットレートのエンコードで音質に差が出るのは、前述したオーディオ圧縮の際に行われるカットした音に対する調整が、エンコーダーによって違うためです。LAME はこの点で、数あるMP3エンコーダの中でも特に優れています。

ここでは、その LAME と、LAME を使いこなすためのソフトウェア Exact Audio Copy を紹介します。

Exact Audio Copyのインストール

まずは、Exact Audio Copyを以下のページからダウンロードして、インストールします。

Exact Audio Copy
http://www.exactaudiocopy.de/

LAMEのダウンロード

次に、LAME(3.98.2を推奨)を以下のページからダウンロードして、ZIPファイルを解凍し、「lame.exe」と「lame_enc.dll」を、Exact Audio Copyのプログラムフォルダにコピーします。

RareWares - LAME Bundles
http://www.rarewares.org/mp3-lame-bundle.php

インストールはこれで完了です。設定や操作については、詳しく説明されたサイトが多くあるので、そちらを参考してください。Exact Audio CopyLame というキーワードで検索すればすぐに見つかります。